デジタルゲームの技術

デジタルゲームの技術 開発キーパーソンが語るゲーム産業の未来

デジタルゲームの技術 開発キーパーソンが語るゲーム産業の未来

2011年7月刊行
いわゆるTVゲームで使われている技術について、日本のゲーム業界の著名人達が説明している本。

めちゃくちゃ面白かったんだけど、最初に苦言。


苦言

に・・・ほん人・・・だけ?
この本のターゲットが、日本のゲーム業界自身なのかもしれないけど....なんだかなぁ。
実際読んでみると内容も
「日本ではこうやってきたが、海外では・・・これからは日本も・・・日本で・・・・」とかなんとか。あじゃぱー。
CEDECで見られる、なんか内包的というか内向的というか、内輪ウケでとどまってる感がある。きがする。別にその輪に入りたくて妬んでるわけなんだけどね。


内容

色んな技術を広く網羅していて、しかも専門用語とかではなく一般的にもわかりやすい・・はず。

  • どうして使われたか?
  • 現○○社は現在こんな体制
  • これからはどうなるのか?

をわかりやすく説明してくれてる。
自分が全く知らなかったAI、サウンド、ネットワークなど、読めてよかったなと思う部分がおおい。

たぶんこの本の意義は
日本ゲーム業界の技術力向上
が主目的であり、
現在の日本のゲーム業界に対する、ゲームに使われる様々な技術の啓蒙
なんだろな。
教育的なことも含めて。

一発目が吉岡さん(CEDEC委員長)かいっ!って感じだけど、LOD的に情報共有の大切さ(&CEDECのすすめ)を初めに語ってる。その後に各技術の詳細・・・って感じ。

トピック(目次別)

  1. 情報共有の大切さ。ゲームの定義の変化。(&CEDECのすすめ) 
  2. ミドルウェアとは、ゲームエンジンとは
  3. テクニカルアートの役割 (いいね!)
  4. キャラクタアニメーションの現在とこれから(手付とキャプチャ両方)
  5. AIとは
  6. ナルティメット神作画開発について (さすがの話です)
  7. サウンドクリエイター&プログラマー全般 (スクエニフレームワーク説明)
  8. ネットワークシステムの今とこれから (セガの体制)
  9. プロジェクトマネジメント (アジャイルだぜスクラムだぜ@スクエニ