世界ゲーム革命
- 作者: NHK取材班
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2011/05/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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タイトルの通り、現在ゲーム業界がどのように変わっていくのかを、各著名人にインタビューなどをしながら考察している。(日本からの視点から。)
NHKスペシャルの特番いくつかをまとめたものらしい。
面白かったんだけど、なんかこう、”!!”って感じがしなかったのは色んなことが起因していると思う。
要約じゃなく感想まとめ
トピック(目次別)
感想
アメリカの制作スタイル
アメリカの制作体制についてのはじまりは、個人的にかなり良かった。なんと初めにでてきたのはアメリカのストーリーの練り上げ方。グラフィクスや大規模な開発体制ばかりが議論されることが多いが、ここでは作品全体のリアリティを高める話をしている。これはすごい大事なところだと思う。
大事というのは、「リアリティを高めるべき」ということではなく、「ゲーム全体からかたるべき」と個人的に思うから。
アニメや漫画の作品を実写化しても面白く無いのは、表現としての手法云々の問題があるのだとは思うけど、そこだけじゃなく、絵としてのリアリティとシナリオとしてのリアリティのギャップが生じているからだと思う。
ゲームもそう。グラフィックの密度や粒度とかは、ゲームデザインというか作品全体のLODの上に成り立つものだと思うの。そこがフィクションが氾濫する時代のディレクターや監督のうでの見せ所だと思うの。たとえそれが全面に出てなくても、そういう土台がしっかりしていると、色々とぶれない。そうすれば「幼稚」と受け止められやすい「ファンタジー」もものすごく面白いもになる。
このシナリオ表現のリアリティのLODは、小説とライトノベルの差異とかを考えるときによく出るんだけど・・・・まあいいや。これは今度まとめてみよう。
ていうか脱線したな。
日本のゲームはなぜ廃れたか?
本に書かれていた通り。
「教育」というものが欧米にくらべて皆無に等しい。
システムというか体制を取ることを嫌う。
技術者がオープンじゃない。
これ、学生の頃は「自分で勉強しろや」って思ってたけど、実際にゲーム会社入って、本当に危機的問題なんだなって思う。日本の業界はかなりみんな閉じている。となりのチーム内でもノウハウ共有をしない。
なんなんだろう・・・この違和感。
ただ、オープンな人達もいる。そういう人達は実績(権力?)があれば堂々と、実績なければコソコソと情報共有を社内外で行っている。なんかギリギリな感じで。ギリギリなことなんてないのに。
自分は権力ないけど堂々と情報共有を図る人になろう。
第三勢力
エンザイム社。テスト請負会社は知ってたけど、まさかこれだけのクオリティとは思わなんだ。どこで飽きたかとかそういう「面白さ」まで見てる。すげえ。
けどかなり疑問。私は個人的にハリウッド映画のシナリオはお決まりのものばかりでつまらなすぎると感じる事が多いのですが(シナリオだけじゃなくグラも)、その原因はハリウッドの「シナリオ添削制度」みたいなのにあるんじゃないかと、以前誰かと話していました。
これと同じことが言えるんじゃないかな。最大公約数は・・・どうなんすかね。
それと別にカナダの国策は本当にステキ。これもまた長くなりそうなのでいつか。
レベルファイブ日野さん
すんません。一作もやったことありません。ジブリと手を組むことに付加価値を持ちすぎてる気が。この本が出たときは、売り上げ的に二ノ国が失敗することはわからなかったんだろうか。うーん。敵を倒していくゲームと宮崎駿の持つ世界観は全く別のもの。んでジブリと駿も別のもの。
水口さん
チャイルドオブエデンをやってからだね。わくてか。
書くの飽きてきた。
ゲーミフィケーション
クラウド的な言葉先行型。
個人的には、「ゲーミフィケーション=能動的作業を自発的に行わせるためのテクニックの一つ」
ぐらいの認識。
面白い授業ができる教師は、だいたいがこのスキルを持ってる。
それだけ。だろ?
後書き
どうでもいいけど、MITの石井さんは、プレゼンやコンセプチュアルな話は面白いんだけど、作品が個人的にはいまいちピンとこない。PingPongPlus.....実際やったけどつまらなかった。見ててもつまらなかった。
後半飽きちゃった。
文章は、短く簡潔にってのが、書く方にも健康的なんだね。そちらのほうが頭使うけどさ。